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東京2020を知る
2019/07/08

アイデアも続々と!ヒートアイランド現象に負けない2020年の暑さ対策について

日本の暑さがピークを迎える7月末から8月にかけて開催される、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、東京2020大会)。その大きな課題のひとつが「暑さ対策」です。

猛暑が続いた2018年は、東京で40度以上を観測した日も!そうした状況を受け、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(以下、東京2020組織委員会)は熱中症などを予防すべく、さまざまな暑さ対策を講じています。

今回は、猛暑から東京2020大会を守る日本の環境技術や、自分自身でできる暑さ対策についてご紹介します。

今の都市部を取り巻く「ヒートアイランド現象」とは?

気温の上昇といえば地球温暖化を連想しがちですが、東京をはじめとする都市部での猛暑には「ヒートアイランド現象」も大きく関係しています。

これは、建築物や自動車、エアコンなどから排出される人工排熱(人間活動で生じる熱)などによって、都市部の気温が周囲の地域よりも高くなることです。

さらに、都市部に多いアスファルトやコンクリートは、草地や森林、水面などの植生域と比べて、「日射による熱の蓄積が多く、冷えにくい」という性質があります。そのため、日中はもちろんのこと、蓄積された熱は夜になっても冷えずに大気に放出され、夜間の気温低下さえも妨げているのです。

なお、東京都環境局によると、過去100年間で日本の平均気温が約1.2℃上昇しているのに対し、東京では約3℃も上昇していると言われています。このことからも、東京2020大会をヒートアイランド現象から守る「暑さ対策」の大切さが分かるでしょう。

暑さ対策の3つのポイント

東京都環境局が公表している手引によると、暑さ対策に必要なのは、以下の3つのポイントです。それぞれのポイントごとに、具体例も記載しているので、併せてチェックしてみてくださいね。

① 熱を出さない

エネルギーの使用量を減らす
例:省エネルギー対策、自動車の低燃費化 など

② 熱をためない

緑化や水などを活用して建物表面、地面の蓄熱を改善する
例:路面の改善、建物(屋上、壁面など)やベランダ、庭の緑化 など

③ 熱をもらわない

人が熱をもらわない工夫をする
例:クールスポット(暑さをやわらげ、涼しく感じる場所)の設置、木陰の確保、地面の緑化、ドライミスト、打ち水、身体を冷やす、水分補給をする など

都市部の場合、気温に加えて高温化した道路や壁面からの放射熱、湿度などが、体感温度に影響します。そのため、直射日光を避ければ、体感温度が5~7℃ほど低下することも。さらに、打ち水やドライミストなどによって、体感温度は約10℃もの低下が期待できるそうです。

建物や路面などハード面の整備に加え、身体を冷やすグッズなど、ソフト面の暑さ対策にも力を入れることが求められています。

参考:東京都環境局『夏の暑さ対策の手引

オリンピアンとパラリンピアンへの暑さ対策

それでは、東京2020大会ではどんな暑さ対策が計画されているのか、具体的にご紹介していきましょう。

まず、大会に出場するオリンピアンとパラリンピアンたちにとっても、暑さ対策は重要な課題です。日本の暑さに慣れていない寒い地域の選手や、路面からの強い照り返しに晒される車椅子のパラリンピアンにとっては、なおさら配慮が必要となります。すべての選手が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、日本の環境技術を駆使して、細かな部分まで暑さ対策が講じられています。

たとえば、マラソンコースや競歩の沿道では、街路樹を整備して日陰エリアを増やし、熱を吸収しにくく、冷却効果を維持できる路面舗装を行います。路面舗装に使われる予定となっているのは、高い保水性を備えたブロックや、街路樹の根によって路面が持ち上がる「根上がり」を防ぐ基盤材といった素材。日本が誇る環境技術を用いて、さまざまな問題を克服しようとしています。

また、マラソンや競歩などの屋外競技では、暑さに配慮して競技開始時刻を前倒しすることになりました。そのほか、会場の医務室に医師や看護師を配備するなど、応急体制の整備にも力を入れるよう、計画されています。

観客・運営スタッフへの暑さ対策

次にご紹介するのは、観客・運営スタッフに対する暑さ対策です。炎天下に多くの人々が集まる競技会場では、人が熱をもらいやすくなるために、熱中症のリスクが高まります。特に配慮すべきは、競技会場へ入場する際の行列。さきほどご紹介した、熱を放出しにくい路面舗装や、観客向けの日よけのテントや大型冷風機などが設置される予定です。

新しく生まれ変わる国立競技場(オリンピックスタジアム)では、すべての座席を屋根幕で覆い、ハード面での暑さ対策も考慮されています。

また、大会ボランティアには通気性に優れたユニフォームを用意するなどの対策が練られています。

さらに問題視されているのが、日本特有の湿度の高い猛暑に慣れていない海外からの観客への対応です。英語や日本語の熱中症対策リーフレットの配布を通して、海外からの観客にも暑さ対策を喚起することはもちろん、暑さ対策への準備を万全にして来日してもらうために、東京2020組織委員会は2018年の夏から各競技団体や各国・地域の国内オリンピック委員会へ、日本の暑さ対策を周知しています。

まずは自分でできる暑さ対策を!セルフケアで熱中症から身を守る方法は?

このように、国を挙げてさまざまな暑さ対策が計画されていますが、一番大切なことは、私たち一人ひとりが自ら万全の暑さ対策をすることです。

熱中症は、対処が遅れると重症化して、最悪の場合は死に至ることもあります。ただし、軽度の段階で応急処置ができれば、重症化につながる可能性は低くなります。脱水状態になってしまうのを防ぐためにも、十分な水分・塩分をとり、暑さ対策をしましょう。

<熱中症から身を守る対策>

・積極的に日陰やクールスポットを利用する
・通気性の良い生地の衣類の着用
・首に濡れタオルを巻く
・日傘、帽子の着用を徹底する
・水筒を持参し、積極的に水分補給をする
・汗をかくときには、塩分の入ったスポーツドリンクや飴を常備する
・熱中症の応急処置(涼しい場所で首、わきの下を冷やすなど)を前もって学んでおく など

一人ひとりが万全の暑さ対策をして大会にのぞみましょう

国や東京2020組織委員会、そして大会に参加する一人ひとりの対策が、東京2020大会において、重要なポイントになります。東京2020大会の成功のカギは「暑さ対策」にあると言っても過言ではないかもしれません。

みなさんも応援にお出かけの際は、ご自身で十分な暑さ対策を心がけ、東京2020大会を最大限、楽しみましょう!