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東京2020を楽しむ
2019/07/04

リオ2016パラリンピックで日本が銀メダルを獲得した「ボッチャ」って、どんなスポーツ?

みなさんは、パラリンピック競技である「ボッチャ」がどのような競技かご存知ですか?「ボッチャ」はソウル1988パラリンピックから実施競技として採用された、オリンピックにはないパラリンピック特有の競技です。リオ2016パラリンピックで日本代表がチーム戦で銀メダルを獲得してからは、障がいの有無や老若男女問わず、気軽に楽しめるスポーツとして注目を集めています。

東京2020パラリンピックを機に、さらに関心が高まることが予想される「ボッチャ」とはどんな競技なのか、ルールや楽しみ方をご紹介します!

まずは「ボッチャとはどんなスポーツか」を知ろう!

「ボッチャ」はイタリア語で「ボール」を意味する、重度の脳性まひ者や同程度の重度障がいが四肢にある方のために考案された、ヨーロッパ発祥のスポーツです。競技は、バドミントンコート大(12.5m×6m)のコートを使い、2人または2チームで対戦。赤または青のそれぞれ6個のボールを、各チームが投げたり、転がしたりして、ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールにどれだけ近づけるかを競います。

シンプルなゲームを想像される方もいるかもしれませんが、相手との駆け引きや、状況に応じた戦略など、奥の深い頭脳派スポーツです。ルールが氷上で行われるカーリングに似ていると言われています。

男女区別なく障がいの程度により4クラス(BC1~4)に分かれていて、障がいによって手でボールを投げることができない選手は足蹴りしたり、「ランプ」と呼ばれる滑り台のような勾配具(こうばいぐ)を使って、アシスタントのサポートを受けながらボールを転がしたりすることもできます(アシスタントによる選手へのアドバイスは禁止)。

競技は1対1の個人戦、2対2のペア戦、3対3の団体戦があり、東京2020パラリンピックでは、個人BC1、個人BC2、個人BC3、個人BC4、団体BC1/BC2、ペアBC3、ペアBC4の7種目が行われます。

クラス対象となる障がいの種類投球アシスタント
BC1脳原性疾患可(足蹴り可)
BC2脳原性疾患×
BC3脳原性疾患/非脳原性疾患不可で勾配具を使用
BC4非脳原性疾患△(足蹴りの選手のみ)

知っておくとさらに楽しめる!「ボッチャ」の試合ルール

個人戦、ペア戦、団体戦いずれの対戦においても、競技は全て12.5m×6mのコートで行われ、選手は2.5m×1mの「スローイングボックス」と呼ばれる投球エリア内でプレーします。個人戦ではボックス③(赤)④(青)、ペア戦ではボックス②~⑤(②④が赤、③⑤が青)、チーム戦ではボックス①~⑥(①③⑤が赤、②④⑥が青)を使います。

Aチーム(赤)が先攻、Bチーム(青)が後攻である場合、まずはAチームが的(まと)となる白いジャックボールを投げ、続けて自分の赤いボールを投げます。次に、後攻のBチームが青いボールを投げます。この段階で、赤・青ボールそれぞれの位置を測り、ジャックボールから遠い位置にあるボールを投げたチームの選手が次の投球を行います。

両チームがそれぞれ6球投げた段階で、1エンド(1回戦)終了となります。ジャックボールへ一番近いボールを投げたチームがそのエンドの勝者となり、勝利チームのみに点数が入ります。得点は、ジャックボールに一番近い負けチームのボールから、ジャックボールまでの距離の間にある勝ちチームのボールの数が1球につき1点が加算されます。

例えば、1エンド終了時点でジャックボールに一番近いのが、Aチームの赤いボールだった場合、ジャックボールから一番近い青ボールとジャックボールの距離間にある「赤ボールの数」が、Aチームの点数になるのです。

この一通りの試合を1エンドとカウントし、個人・ペア戦は4エンド、チーム戦は6エンド戦います。

ボードゲームのように、相手の手を読んで試合を展開!

激しい運動を伴わないこともあって、近ごろは障がいの有無に関わらず、老若男女、誰でも楽しめる競技として人気が高まっている「ボッチャ」。見どころはどこにあるのでしょうか。

・的となるジャックボールに、自分のチームのボールを近づけるだけでなく、より多くの得点を狙って相手チームのボールを弾き、ジャックボールの周囲に自分のチームのボールを固めてブロックするといった戦略もポイント。常に数手先を読み合いながらの攻防は、まるでボードゲームさながら。

・ジャックボールに近づける「アプローチ」、邪魔な球に持ち球を当てて飛ばす「ヒット」、他のボールを押してジャックボールに近づける「プッシュ」といった球種を使い分け、絶妙な力加減でボールをコントロールする投球精度に注目です。また、ボールの上にボールを乗せるといった、“スゴ技”が見られることも。

・「ボッチャ」の最大の特徴なのが、的となるジャックボールを動かせること。いつでもジャックボールに自分のボールを当てて位置を動かせるので、不利な状況が続いてもラスト1球で大逆転することも少なくありません。最後の最後まで気の抜けないハラハラとした展開が楽しめます。

緊張感が漂う張り詰めた空気の中、各選手・チームの狙いはどこにあるのかなど、戦略を予想しながら観戦すると、より「ボッチャ」を楽しめますよ。

「ボッチャ」で使われる用具について

「ボッチャ」で使われる用具には、さまざまな特徴があります。試合に必要な道具としての役割だけでなく、戦術に関わる重要なアイテムと言えます。

●ボール

ボッチャのボールは、周長が270mm±8mm以内、重さは275g±12g以内。素材は、天然皮革や人工皮革、フェルトなど複数あります。それぞれ転がり方が異なるので、どの場面でどのボールを選ぶのかが勝敗を左右する重要なポイント。マイボール制ですが、大会前に競技備品検査が行われ、検査基準を満たすことができなかったボールは試合に使用することができません。

●ランプ

BC3(=脳原性疾患。最重度の選手が該当するクラス)の選手が使用するスロープ状の勾配具(こうばいぐ)。ランプの大きさは、床面に寝かせた状態で1m×2.5m以内と規定されています。規定内であれば、スロープの長さを継ぎ足すことができ、勾配のアレンジも自由自在。この器具により、スピードや転がす方向などバリエーション豊富な投球が可能になります。

●リリーサー(ヘッドポインター、マウスポインター)

ランプ上のボールを抑え、押し出すために使うアーム状の器具。BC3のクラスで、ランプ上のボールを自分の手で押し出すことができない選手は、頭部や口にリリーサーを装着し、投球を行います。

戦術性の高い「ボッチャ」は、東京2020パラリンピックでも注目度大!

現在、「ボッチャ」の日本代表チームは国際大会でも活躍しています。リオ2016パラリンピックで銀メダルを獲得したことで、東京2020パラリンピックでの注目度もバツグン。

東京2020パラリンピックにボッチャが登場するのは、「2020年8月29日~9月5日」で、会場は有明体操競技場。ボッチャの大会や講習会、教室などは、全国各地で盛んに行われているので、みなさんもパラリンピック開催の前に一度、そのおもしろさを体験してみませんか。ルールも簡単なので、未経験者でも存分に楽しめますよ!

参考:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会「ボッチャ
   公益財団法人日本障がい者スポーツ協会「かんたん!ボッチャガイド」 
   東京都オリンピック・パラリンピック準備局「ボッチャ(Boccia)