パソナは東京2020オリンピック・パラリンピックに
向けて働くスタッフを募集しています

パソナは東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて働くスタッフを募集しています

東京2020を楽しむ
2019/06/24

東京2020オリンピックでは初の混合団体戦も!日本発祥の競技「柔道」を徹底解説

日本のお家芸とも呼ばれ、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、東京2020大会)においてもメダル獲得が期待されている「柔道」。投げる、抑えるなどの技を用いて相手を制し、どちらが早く「一本」を取るかを競う、日本発祥の競技です。東京2020オリンピックでは、初の男女混合団体戦が導入されることもあって、注目を集めています。そこで今回は、「柔道」の歴史や競技概要のほか、知っておくとより観戦が楽しくなる豆知識などをご紹介します。

まずは知っておきたい!「柔道」の歴史と基礎知識

学生時代に部活動や体育の授業で取り組んだり、国際大会などのテレビ中継を観戦したりと、触れる機会が多く、日本人にとって馴染み深い「柔道」。しかし、「柔道」がどのようにして生まれた競技かご存知でしょうか。

「柔道」は、古来より日本に伝わる護身術「柔術」から発展した武道で、1882年(明治15年)、嘉納治五郎氏によって創始されました。嘉納治五郎氏は、さまざまな流派の「柔術」を学んで深く研究し、それぞれの優れた部分を集め、そこに人間形成の精神を加えた「講道館柔道」を確立。この「講道館柔道」が、現在の「柔道」になったのです。“柔道の父”とも呼ばれる嘉納治五郎氏は、1909年には東洋初のIOC(国際オリンピック委員会)委員に就任。日本のオリンピック初参加(ストックホルム1912オリンピック)に尽力するなど、「柔道」に限らず日本のスポーツ振興に貢献したことから、“体育の父”とも呼ばれています。

そんな嘉納治五郎氏や弟子たちが「柔道」の海外普及に努めた結果、次第に世界中に広く知られるようになり、柔道の競技人口は増加。東京1964オリンピックで、ついに男子柔道は実施競技に採用されます。メキシコシティ1968オリンピックでは実施されなかったものの、ミュンヘン1972オリンピックから再び実施競技に。一方、女子柔道はバルセロナ1992オリンピックから実施種目となり、現在に至っています。

では、「柔道」とは実際どんな競技か、概要を見ていきましょう。ここでは東京2020オリンピックで適用されるものを基準にしています。

■競技概要

○ 試合場

10m四方の畳上

○ 試合

トーナメント方式

○ 試合時間

4分間(ただし、どちらかの選手が「一本」をとれば、その時点で試合は終了)

○ 服装

白か青の柔道衣

○ 種目

(男子)60kg級、66kg級、73kg級、81kg級、90kg級、100kg級、100kg超級
(女子)48kg級、52kg級、57kg級、63kg級、70kg級、78kg級、78kg超級
(混合)男女混合団体

○ 勝敗

「一本」、または「技あり」のテクニカルスコアでのみ決着。試合時間は4分間ですが、「一本」を取れば、直ちに試合終了。「技あり」はどちらかの選手が1試合で2回取れば「合わせ技一本」となり、「一本」と同様にそこで試合終了。両選手ともに「一本」を取れずに4分の試合時間が終了した場合、どちらかの選手が「技あり」を決めていれば「優勢勝ち」となります。4分の試合時間内で勝敗が決まらない場合は、時間無制限の延長戦(ゴールデンスコア)を行い、「一本」もしくは「技あり」が決まった時点で試合終了です。

○ 反則

消極的な姿勢や、極端な防御姿勢などが見られたときに与えられる「指導」を1試合で3回重ねると「反則負け」に。ただし、「指導」の数(1回目、2回目)の違いだけでは勝敗が決まることはありません。

この勝敗の基準となる「一本」や「技あり」は、技を掛けてどんな状態になると与えられるものなのでしょうか。

勝敗の分かれ道になる「一本」や「技あり」の条件って?

「一本」や「技あり」は、「投技」で相手を倒したり、「固技」で抑え込んだりすることで得られる判定です。技の完成度や抑え込みの時間によって「一本」、もしくは「技あり」が与えられます。主に次のような判定条件があります。

■投技

○ 一本

「スピード」、「力強さ」、「背中が着く」、「着地の終わりまでしっかりとコントロールしている」という4つの条件をすべて満たしていること。

○ 技あり

「一本」の4つの条件のうち、1つでも満たしていない場合など。

■固技

○ 一本

試合者の一方が相手を抑え込み、主審の「抑え込み」の宣告の後、20秒間逃げることができなかったとき。
通常、抑込技、絞技、関節技の結果として、試合者が手又は足で2度以上叩くか、又は「参った」と言ったとき。
試合者の一方が、絞技あるいは関節技によって、戦意を喪失したとき。

○ 技あり

試合者の一方が相手を抑え込んだ時間が、10秒以上20秒未満のとき。

世界中に競技人口が多い柔道の魅力とは?

現在、世界中に多くの競技人口を持つ「柔道」。ほんの一瞬のかけ引きで勝負が決まる緊張感あふれる試合展開はもちろん、軽量級の素早いフットワークによるスピードある「投技」、重量級の鍛え上げられた肉体から繰り出される「パワー対パワー」の並外れたダイナミックな技のかけ合いなど、同じ競技でありながら、階級によっても見どころが異なります。

そんな「柔道」の魅力のひとつに、豊富な技の種類があります。皆さんは何種類あるかご存知でしょうか。その数はなんと100種!代表的な技をいくつかご紹介しますので、今後の参考にしてみてください。

■投技(68種類)

○ 手技(てわざ)

背負投(せおいなげ)、一本背負投(いっぽんせおいなげ)、背負落(せおいおとし)、体落(たいおとし)、肩車(かたぐるま)など

○ 腰技(こしわざ)

浮腰(うきごし)、大腰(おおごし)、腰車(こしぐるま)、釣込腰(つりこみごし)、袖釣込腰(そでつりこみごし)など

○ 足技(あしわざ)

出足払(であしはらい)、膝車(ひざぐるま)、支釣込足(ささえつりこみあし)、大外刈(おおそとがり)、大内刈(おおうちがり)など

○ 真捨身技(ますてみわざ)

巴投(ともえなげ)、隅返(すみがえし)、引込返(ひきこみがえし)など

○ 横捨身技(よこすてみわざ)

横落(よこおとし)、谷落(たにおとし)、跳巻込(はねまきこみ)など

■固技(32種類)

○ 抑込技(おさえこみわざ)

袈裟固(けさがため)、崩袈裟固(くずれけさがため)、後袈裟固(うしろけさがため)、肩固(かたがため)、上四方固(かみしほうがため)など

○ 絞技(しめわざ)

並十字絞(なみじゅうじじめ)、逆十字絞(ぎゃくじゅうじじめ)、片十字絞(かたじゅうじじめ)、裸絞(はだかじめ)、送襟絞(おくりえりじめ)など

○ 関節技(かんせつわざ)

腕緘(うでがらみ)、腕挫十字固(うでひしぎじゅうじがため)、腕挫腕固(うでひしぎうでがため)など

東京2020オリンピックから新導入される男女混合団体戦が話題に!

このように見どころの多い「柔道」ですが、東京2020オリンピックでは、男女混合団体戦が採用されることになり、大きな注目を浴びています。

男女混合団体戦は、男女それぞれ3人ずつ、合計6人がチームを組んで戦うもので、階級は、男子73kg級、90kg級、90kg超級、女子57kg級、70kg級、70kg超級が予定されています。「一本」勝ち、「技あり」による優勢勝ちなどにそれぞれ得点が付けられていて、獲得した得点の合計で勝利チームが決まります。個人戦とはまた違った緊張感や、団体戦ならではのチームワークが見られるのが醍醐味です。

個人戦も団体戦も注目度大!予測不能の攻防戦を楽しもう

リオ2016オリンピックでは、「柔道」競技において日本選手が金メダル3個を含む史上最多の計12個のメダルを獲得しました。「柔道」は、東京2020大会でも、多くのメダル獲得が期待されている競技のひとつです。また、新種目となる男女混合団体戦も、2018年に開催された第18回アジア競技大会で日本チームは優勝しており、こちらもメダル獲得が有力視されているので、今から楽しみですね。勝敗はもちろん、どんな技で「一本」が決まるかにも、ぜひ注目してみてください。

参考:Olympic Channel「東京五輪で混合団体戦が初導入
   公益財団法人講道館「柔道 技名称一覧
   公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会「柔道
   東京都オリンピック・パラリンピック準備局「柔道