東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、東京2020大会)に関連するニュースを目にする機会も増え、いよいよ開催に向けての実感が湧いてきた方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、東京2020大会“以降”について。実は、近年のオリンピックにおいては 、「レガシー(遺産)」という概念が重要視されていて、開催国には、大会開催以降もスポーツや文化などのあらゆる分野で、ポジティブな有形・無形のレガシーを残すことが期待されています。
ただ、“遺産”と聞くと、とても壮大な言葉のように思えますが、仕事を通して東京2020大会に関わることで得られる達成感や自信なども、個人に残る「一生の財産=レガシー」と言えるのではないでしょうか。
ここでは、レガシーという言葉の意味や、東京2020大会で働くことを通じて得られるであろうレガシーについてご紹介します。
開催国が「レガシー」を残す意味について
まずは、今回のテーマである「レガシー」という言葉の意味 についてご紹介しましょう。英語の「Legacy」をそのまま日本語訳すると、「遺産」を意味します。さらに、国際オリンピック委員会(IOC)によると、レガシーとは、「長期にわたる、特にポジティブな影響」を指すと言われています。
オリンピックとパラリンピックの開催によって、スポーツの発展やインフラの整備など、人々の生活に関わるさまざまなポジティブな効果が期待されており、それこそがレガシーなのです。
IOCが2013年に発表した「Olympic Legacy Booklet」では、レガシーについて、「スポーツ」「社会」「環境」「都市」「経済」の5分野を挙げています。さらに、オリンピックとパラリンピックの憲法とも言える「オリンピック憲章」にも、「オリンピックのよい遺産を、開催都市ならびに開催国に残すことを推進する(To promote a positive legacy from the Olympic Games to the host cities and host countries)」と記されています。
つまり、開催国である日本は、東京2020大会を通して、スポーツだけでなく、文化・教育、経済・テクノロジーなど、さまざまな分野でポジティブなレガシーを残し、未来へとつながる大会にすることが 求められているのです。
参考:OLYMPIC LEGACY BOOKLET 2013
レガシーへとつながる東京2020大会「3つの基本コンセプト」
では、東京2020大会におけるレガシーとは、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。それを知るうえで欠かせない、東京2020大会の「3つの基本コンセプト」についてご紹介します。
東京2020大会には、「すべての人が自己ベストを目指し(全員が自己ベスト)」、「一人ひとりが互いを認め合い(多様性と調和)」、「そして、未来につなげよう(未来への継承)」という3つのコンセプトがありま す。
●全員が自己ベスト
万全の準備と運営によって、安全・安心で、すべてのアスリートが最高のパフォーマンスを発揮し、自己ベストを記録できる大会を実現。世界最高水準のテクノロジーを競技会場の整備や大会運営に活用。
ボランティアを含むすべての日本人が、世界中の人々を最高の「おもてなし」で歓迎。
●多様性と調和
人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治、障がいの有無など、あらゆる面での違いを肯定し、自然に受け入れ、互いに認め合うことで社会は進歩。東京2020大会を、世界中の人々が多様性と調和の重要性を改めて認識し、共生社会をはぐくむ契機となるような大会とする。
●未来への継承
東京1964大会は、日本を大きく変え、世界を強く意識する契機になるとともに、高度成長の弾みとなった大会。東京2020大会は、成熟国家となった日本が、今度は世界にポジティブな変革を促し、それらをレガシーとして未来へ継承していく。
引用:東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会「大会ビジョン 3つの基本コンセプト」
東京2020大会に向けてこれらを実現することで、幅広い分野におけるレガシーへとつながることが期待されています。
東京2020大会で「働くこと」を通して、一人ひとりの中に残るレガシー
では、私たちが東京2020大会で「働くこと」を通して、どのようにレガシーを創ることができるのかに焦点を当ててみましょう。さきほどご紹介した3つの基本コンセプトに照らし合わせながら、ご紹介します。
① 全員が自己ベスト
なかなか経験できない東京2020大会に携わる舞台で働くことで、やりがいを感じながら自分の能力を最大限に伸ばすことができるでしょう。そして、一人ひとりが仕事で自己ベストを発揮することが、ひいては社会全体への貢献にもつながります。
②多様性と調和
年齢、性別、国籍、障害の有無に関わらず、お互いの違いを認め、共に生きる社会を実現するためには、より多くの個人が多様性の視点を持つことが欠かせません。東京2020大会において、日本中、世界中から集まるたくさんの仲間たちと共に、大会の成功を目指して働くことで、ダイバーシティ(多様性) を育むこともできるでしょう。
年齢、性別、国籍、障害の有無に関わらず、お互いの違いを認め、共に生きる社会を実現するためには、より多くの個人が多様性の視点を持つことが欠かせません。東京2020大会において、日本中、世界中から集まるたくさんの仲間たちと共に、大会の成功を目指して働くことで、ダイバーシティ(多様性)を育むこともできるでしょう。
③未来への継承
①の自己ベストを尽くした経験や、②の多様性のある仲間たちと過ごした経験で得た“感動や自信”などを、思い出とともに、家族や友人に共有することで、オリンピックの精神やレガシーを次世代へと引き継ぐことができるでしょう。
参考:東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会「大会ビジョン」
実際にどのようなお仕事に携わることができる?

自分自身にも大きなレガシーを残すチャンスでもあるのが東京2020大会。大会のコンセプトを理解し、「今後のキャリアや生き方につながるようなレガシーを創る!」という目的のもとに東京2020大会に関わる仕事ができれば、きっと多くの経験や学びを得られることでしょう。
国際的な大会であるだけに、幅広いお仕事の需要が見込まれますが、ここではいくつかの業務をピックアップし、それぞれの醍醐味や得られるであろうスキルとともにご紹介します。
・英語力を発揮した業務
今後、さまざまな場面で英語力が求められるため、国際的な舞台で英語を使った業務に携わることで、英語力のスキルアップや現場で培った経験が大きな自信につながるでしょう。
・事務、秘書などのバックオフィス業務
縁の下の力持ちとして、自分の得意な分野で世界的スポーツイベントを支えるという達成感を味わえるでしょう。
・受付、販売、電話オペレーター、空港や会場で案内などの接客業務
世界中の方々へのおもてなしを通じて、接遇のスキルやグローバルな視点を養うことが可能に。また、語学を使ったコミュニケーションで人の役に立てたという達成感が、大きな自信にもつながるでしょう。
パソナでは東京2020大会に関わるお仕事をご紹介しています
「東京2020大会に関わるお仕事をするチャンスをつかみたい!」「一生もののレガシーを残したい!」そんな方は、ぜひ大会関連のお仕事をチェックしてみましょう。
なお、パソナグループは、オフィシャルサポーター(人材サービス)として東京2020大会を応援しています。組織委員会での業務をはじめ、東京2020大会に関わる様々な派遣のお仕事をご案内していますので、興味のある方はぜひスタッフ登録してください。
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