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東京2020を楽しむ
2019/10/10

「テニス」は日本が初めてメダルを獲得したオリンピック競技!選手が仕掛ける心理戦にも注目

プロテニス界最高峰の「4大大会」での優勝など、近年の日本人選手の活躍もあって、ますます人気が高まっている「テニス」。東京2020オリンピックでもメダルの獲得が期待されており、会場となるテニスの聖地「有明テニスの森」で、どのような試合が繰り広げられるのか、今から楽しみにされている方も多いことでしょう。今回は、「テニス」観戦を十二分に楽しむために、知っておきたいポイントをいくつかご紹介します。

テニスの聖地での熱き戦いに期待!

「テニス」の起源は紀元前にまでさかのぼり、古代エジプトにおいて宗教的な行為のひとつとして、テニスのような球技が行われていたとされています。その後、古代ローマ帝国でもレクリエーションの一種として行われた後、8世紀ごろにフランスで貴族の遊戯として定着したとされています。

オリンピックでは、男子は第1回のアテネ1896オリンピックから、女子はパリ1900オリンピックから実施競技となっていましたが、プロ・トーナメントの台頭を受け、1928年から1984年までオリンピック競技から除外されてしまいます。これは、当時のオリンピック憲章で定められていた「参加はアマチュア選手に限る(アマチュアリズム)」という方針に反するとされたからです。

しかしその後、オリンピックにプロ選手の参加が認められるようになり、ソウル1988オリンピックで64年ぶりに「テニス」が復活。現在では、世界のトッププレーヤーも多数出場する人気競技となっています。

東京2020オリンピック概要

■競技会場

「有明テニスの森」で開催。日本のテニスの聖地と呼ばれ、緑に囲まれた敷地に屋外48面のテニスコートと、開閉屋根システムを装備した全天候型コート「有明コロシアム」を備えています。メインコートとなる「有明コロシアム」は、1万人を収容できる多目的スタジアム。なお、「有明テニスの森」および「有明コロシアム」は、東京2020オリンピックのためにリニューアル予定となっています。

一般的に「テニス」のコートは、天然芝の「グラスコート」、土でできた「クレーコート」などがありますが、オリンピックでは、セメントやアスファルトの上を化学樹脂などでコーティングした「ハードコート」が使用され、東京2020オリンピックもすべて「ハードコート」で行われます。

■種目

シングルス(男子/女子)、ダブルス(男子/女子/混合)が行われます。ロンドン2012オリンピックからは男女ペアで行う混合ダブルスが加わり、普段はシングルスのみで戦う世界トップクラスの選手が、同じ国の選手とペアを作って出場することも。4大大会などでは見られない、オリンピック限定の豪華なダブルスを堪能できるのも醍醐味です。

■主なルール

試合は、「ポイント」→「ゲーム」→「セット」→「マッチ」の順で展開され、勝敗が決まります。まずは、4ポイント先取すると、1ゲーム獲得。3ポイントで並んだ場合は「デュース」となり、以降2ポイント差が付くまで続きます。この「ゲーム」を繰り返し、2ゲーム以上の差を付けて6ゲームを先取した方が1セット獲得となります。

ゲームカウントが6-6になった場合は「タイブレーク」となり、次の「ゲーム」で7ポイント先取した方が「セット」を獲得することに。ただし、「タイブレーク」のポイントが6-6と並んだ場合は、2ポイント差が付くまで行われます。オリンピックは2セット先取の3セット「マッチ」で、負けるとそのまま敗退となる「トーナメント方式」となっています。

なお、「ポイント」のカウント方式もテニス特有のもので、「0ポイント=0(ラブ)、1ポイント=15(フィフティーン)、2ポイント=30(サーティー)、3ポイント=40(フォーティー)、4ポイント=ゲーム」とカウントします。

“メンタルのスポーツ”と呼ばれる「テニス」

「テニス」は、もちろん相手と戦う競技ですが、「いかに平常心を保ち、持てる力をフルに発揮できるか」という自分自身との戦いが問われる競技でもあります。つまり、相手に左右されずに、自分のメンタルを保つことができれば、勝利に近づけるというわけです。そんなメンタルが重要視される「テニス」の見どころをご紹介します。

◎目に見えない心理戦

相手の苦手なコースをいち早く見定めて徹底的に狙い、逆に得意とするプレーを出させないようにすることが、勝つためのポイントの1つ。しかし、あえて相手の得意なプレーに対抗して打ち勝つことで、相手のペースを崩せることも。

こうした目に見えない心理戦が、絶えず行われているので、「この1球にどんな意味があったのか」などを考えながら見ると、より観戦が楽しめます。

◎相手を揺さぶる仕掛け

シンプルなラリーが続いた時は、どちらが先に仕掛けるかにも注目。サイドライン際を狙った鋭いショットや、ネット付近に落とすドロップショットで相手を前後左右に揺さぶったり、ボールのスピードや回転を変え、緩急の変化でリズムを崩したりといった、さまざまな仕掛けが見られます。

◎粘り強いプレー

コートを縦横無尽に走り回って、粘り強くボールに食らいつけば、“どこに打っても返球される”というイメージを相手に与えることができます。こうして、より厳しいコースを狙わざるを得ない状況に追い込み、ミスを誘うことも可能です。精神的に追い詰められた選手は、「相手コートが狭く見えるようになる」とも言われています。

◎良いミスと悪いミス

ミスはしないに越したことはありません。しかし、積極的に攻めた上でのミスと、守りに入って逃げのプレーをした結果のミスとでは、相手に与える印象がまるで違います。こうしたプレー中の“ミスの質”を見極めてみてください。

◎「テニス」ならではの観戦マナー

メンタルがプレーに大きな影響を与えるため、観客も選手の集中を乱すような行為を絶対にしてはいけません。プレー中に席を移動したり、大きな声を出したりするのはマナー違反となります。携帯電話やスマートフォンもマナーモードに設定しておきましょう。

プレーの合間には声援を送ることもできますが、選手の集中力を削がないようタイミングを見計らうことが重要です。また、応援の仕方は拍手が基本。ナイスプレーには、惜しみなく拍手を送りましょう。

知っているようで知らない「テニス」のあれこれ!

なじみの深いメジャーなスポーツのため、試合会場やテレビ中継などで実際に「テニス」を観戦したことがある方もいらっしゃるかと思いますが、意外に知らないことも多いはず。そこで、知っておくとより観戦が楽しめて、つい人に教えたくなるような豆知識をまとめてみました。

○オリンピック初のメダルは「テニス」

日本がオリンピックで初めてメダルを獲得した競技は、なんと「テニス」。アントワープ1920オリンピックで男子シングルスとダブルスでそれぞれ銀メダルを獲得しました。

○長丁場になる試合が多い

5セットマッチで行われる男子の試合は、実力が拮抗したトップ選手同士が、激しいラリーの応酬を繰り広げると、5時間を超えるような長丁場になることも。また大会によっては、「ファイナルセットは2ゲームの差がつくまで際限なく試合を続ける」というルールがあり、これらが試合時間を長くしている要因とされています。

オリンピックは3セットマッチで行われるため、ここまでの長丁場にはならないものの、ロンドン2012オリンピックの男子シングルスでは、約4時間30分にも及ぶ試合もありました。東京2020オリンピックでは、一体どんな試合が繰り広げられるのでしょうか。

○日をまたいで行う場合もあり

天候不順や日没などで試合続行が不可能になった場合は、試合を一度打ち切り、翌日以降にプレー中断時と同じ状態から再開します。こうしたケースでは中断前のことを引きずらず、「ゼロからのスタート」だと気持ちを切り替えて試合に臨めるかが鍵。選手のメンタルが試されます。

○チャレンジシステムの採用

「チャレンジシステム」とは、選手が審判の判定に不服だった場合に、ビデオ判定での再ジャッジを主審に申し出る制度で、一部の国際大会で採用されています。

チャレンジ権は、1セットにつき、1人3回まで。審判の判断が正しければ、チャレンジ権は1回減り、選手の判断が正しかった場合は、チャレンジ権の回数はそのまま。勝敗を左右する重要なタイミングで行使されることが多いため、観客も判定結果が出るまで固唾を呑んで見守ります。

○トイレットブレークがある

男子シングルスでは、3セットマッチなら1回、5セットマッチなら2回、女子シングルスでは、3セットマッチで2回(女子は5セットマッチがない)のトイレットブレークを取ることが認められています。時間については「reasonable time(妥当な時間)」とだけ明記されており、具体的な時間が決められていません。用を足す目的以外での利用は禁止されていますが、この数分間が選手のメンタルに与える影響は小さくなく、時には試合の流れを変えてしまうことも。

○メディカルタイムアウトが使える

試合中にケガをしたり、具合が悪くなったりした時に、医師やトレーナーの処置を受けることができます。

治療時間は最大3分間で、通常はエンドチェンジ(各セットの奇数ゲームが終了するごとにコートを交代する)、あるいはセットブレーク(各セット終了後の休憩時間)のタイミングで行いますが、緊急の場合は直ちに受けることも可能。基本的に一つの部位(箇所)につき1回のメディカルタイムアウトが取れます。

東京2020大会では、選手の心の動きを想像しながら観戦してみよう

テクニックやフィジカルはもちろんですが、メンタルのコントロールが重要な鍵となる「テニス」。不利な試合展開でも我慢強くプレーし、ほんのワンプレーをきっかけに逆転で勝利を手にするケースも少なくありません。逆に、プレッシャーから凡ミスを犯し、そのまま自滅してしまう選手もいます。

選手たちの心の動きを想像しながら観戦すると、より楽しめるのではないでしょうか。今回ご紹介した「テニス」の豆知識なども観戦に役立ててくださいね。

参考:東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会「テニス
   東京都オリンピック・パラリンピック準備局「テニス