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東京2020を楽しむ
2019/09/19

難易度、完成度、そして美しさを競う「体操競技・新体操・トランポリン」について

“日本のお家芸”とも言われ、東京2020オリンピックでもメダルの獲得が期待されている「体操」。実は、今回の東京2020オリンピックにおいて「体操」という競技は、種別として「体操競技」「新体操」「トランポリン」の3つに分けられていることをご存知でしょうか。

3つとも演技を点数化して、技の難しさや美しさなどを競う「採点競技」という点では同じですが、それぞれに異なる魅力があります。今回は「体操」の3種別をピックアップし、競技概要やルール、注目ポイントなどをご紹介します。

技の難易度や美しさ、安定性を競う「体操競技」

「体操競技」は、器械を使用して身体表現を行い、技の難易度・美しさ・安定性などで審判員が演技を採点し、その得点を競うスポーツです。

長年にわたり、10点満点による採点が実施されていましたが、現在は演技の難易や構成を評価する「Dスコア(演技価値点)」と、演技の完成度を評価する「Eスコア(実施点)」の合計が得点となり、上限のない採点方式となっています。

オリンピックにおいて体操は、男子は第1回のアテネ1896オリンピックから、女子はアムステルダム1928オリンピックから(当初はオリンピック公開競技)実施されている歴史ある競技。男子は「ゆか・あん馬・つり輪・跳馬・平行棒・鉄棒」の6種目で、女子は「跳馬・段違い平行棒・平均台・ゆか」の4種目で競われます。

◎東京2020オリンピック種目

○ 男子

団体、個人総合、種目別ゆか、種目別あん馬、種目別つり輪、種目別跳馬、種目別平行棒、種目別鉄棒

○ 女子

団体、個人総合、種目別跳馬、種目別段違い平行棒、種目別平均台、種目別ゆか

◎注目ポイント

○ 男子

超人的な跳躍力と空中での技に圧倒される「ゆか」と「跳馬」、つま先までピンと伸びた足の旋回が美しい「あん馬」、強靭な腕力が必要となる「つり輪」、平行に並んだ2本のバーを巧みに使い、回転技やひねり技が次々と繰り出される「平行棒」、ダイナミックな大車輪や手放し技はもちろん、最後の着地までが見どころの「鉄棒」。いずれの種目でも、一般の人では決して真似の出来ないアクロバティックな技の数々が見られます。

○ 女子

伴奏音楽に合わせて演技が行われ、芸術性の高い表現も堪能できる「ゆか」、男子同様、超人的なひねり技や回転技から目が離せない「跳馬」、高さの異なる平行に設置された2本のバーの間を移動しながら技を繰り出す「段違い平行棒」、幅10cm、長さ5m、高さ1m25㎝の平均台上で、華麗なステップやターン、宙返りなどを披露する「平均台」があります。アクロバティックな演技の中にも、優雅さやしなやかさが感じられるでしょう。

○ 技の名前

技の名前には、その技を最初に成功させた選手の名前が付いています。「モリスエ」や「シライ」など、日本人選手の名前が付いた技も数多くあるので要チェックです。

○ ルール

「体操競技」では、4年に一度、大きなルール改正が行われます。オリンピックの翌年に採点規則が変更されるのが通例です。 東京2020オリンピックでは、ルール改正から4年目となり、「演技の出来栄え」の評価となるEスコア(実施点)が、それまでよりも厳しくなると言われています。

つまり、今まで以上に“いかにミスを最小限に抑え、安定感のある美しい演技ができるか”が、メダル争いの鍵になると予想されています。ただ、技の難しさでDスコアを上げるか、Eスコアで評価されるため美しさを追求するかは、選手によって戦略が分かれるかもしれません。

美しさとしなやかさ、そして高度なテクニックが求められる「新体操」

「新体操」は、13m四方のフロアマットで、ロープ・フープ・ボール・クラブ・リボンの手具を使いながら音楽に合わせて演技を行い、技術や芸術性を競う採点競技です。(オリンピックの個人競技では、ロープを使用しません)

「体操競技」と同じく、構成内容を評価するDスコア(演技価値点)と、演技の完成度を評価するEスコア(実施点)の合計得点で競われます。個人競技と団体競技の2つがあり、個人競技は1分15秒~1分30秒、団体競技は2分15秒~2分30秒の演技時間で行われます。

オリンピックでは、女子のみの実施種目となっており、個人総合はロサンゼルス1984オリンピックから、団体はアトランタ1996オリンピックから行われています。個人競技は、1人の選手がロープ以外の4種目を行い、その合計点を競います。

団体競技は、1チーム5人の選手によって行われ、全員が同じ手具を持つ「単一種目」と、フープ&クラブのように2種類の手具を使う「複合種目」の2種目の合計点で順位が決まります。

団体競技の各種目で使用される手具は、年度ごとに国際体操連盟によって指定されるため、全チーム同じ手具を用いての演技となります。なお、東京2020オリンピックで使用される手具は、 「ボール(5つ)」と「フープ(3つ)+クラブ(2セット)」です。

◎東京2020オリンピック種目

女子個人総合、女子団体

◎注目ポイント

○ 手具の違いによるそれぞれの魅力

空中に投げたり、身体に巻きつけたり、縄跳びのように飛んだりとダイナミックな演技が特徴の「ロープ」、空中にフープを投げ、ターンや前転をした後にキャッチするといった高度なテクニックが見どころの「フープ」、選手の身体の一部のようにボールを動かす「ボール」、2本セットで使う唯一の手具で、その分扱いが難しく、高い集中力が必要とされる「クラブ」、最もポピュラーな種目で、長さ6mのリボンの動きが美しい「リボン」。手具の違いによって、さまざまな楽しみ方があります。

○ 芸術性

手具と身体が一体化したかのような美しい動きとしなやかさ、音楽と調和した芸術性の高い演技が見どころ。個人競技では美しく繊細かつリスクの高い演技、団体競技では息の合った一糸乱れぬ動きや、選手同士の手具の交換といった複雑な連係が楽しめます。

○ 衣装・メイク

美しさを競う競技でもあるため、デザインや色・装飾などに凝った衣装を使用。選手の美しさやしなやかさに、華やかさをプラスします。また、表情も大切なポイントで、選手はメイクにもこだわりを持っています。審判員や観客にアピールするような、立体感のあるメイクに注目してください。

アクロバティックに宙を舞い、美しさ・難しさ・高さを競う「トランポリン」

「トランポリン」は、跳躍器具を使って演技を行い、技の難易度・美しさ・高さなどを競う採点競技です。

回転数とひねり、姿勢で採点するDスコア(難度点)、技の出来栄えによるEスコア(演技点)、滞空時間を機械で計測し得点化するTスコア(跳躍時間点)、いかにトランポリンの中心で着地できていたかを評価するHスコア(移動点)の合計得点で順位を競います。

「体操」競技の中でも、最も歴史が浅い「トランポリン」は、シドニー2000オリンピックから新しい実施種別として採用されました。オリンピックの予選では、第1自由演技および第2自由演技が行われ、その2つの演技の合計得点が競われます。

第1自由演技では、規定の要素を含んだ異なる10種類の技を選んで連続して行い、第2自由演技では任意の異なる10種類の技を選んで連続して行います。その後の決勝では、任意の異なる10種類の技を連続して行い、この1回のみの得点で最終順位を決定します。

◎東京2020オリンピック種目

男子個人、女子個人

◎注目ポイント

○ 姿勢

跳躍や宙返りの空中姿勢には、タック(抱え型)、パイク(屈身型)、レイアウトあるいはストレート(伸身型)の3種類があります。これをベースに回転数やひねりを加えたものが技となり、回転数が増えるほど高難度になっていきます。

○ ジャンプの高さ

トップ選手になると、ジャンプの最高到達点は8mにも。長い滞空時間の中で、次々と高難度のアクロバティックな技を繰り出します。競技時間はわずか20秒ほどなので、一瞬も目を離すことはできません。

○ 正確さ

美しい空中姿勢はもちろん、跳躍ごとに目印として中心部に描かれた赤い十字マーク付近に、いかに正確に着地できるかも重要です。少しでもずれると、次の跳躍で高さが出ないため、技の完成度が大きくダウン。また、中心部から外れて着地すると減点の対象にもなります。

○ 決勝での一発逆転も

決勝では予選の得点は加算されず、決勝演技のみのポイントで競われるため、予選下位通過の選手でも、一発逆転の可能性があります。最後の1人まで優勝の行方が分からないので、ハラハラドキドキの展開が楽しめます。

高いレベルを誇る、日本の「体操」に大注目です!

「体操競技」では、日本男子がローマ1960オリンピックからモントリオール1976オリンピックまで、団体で5連覇の偉業を達成しました。その後、長い低迷期に突入しますが、アテネ2004オリンピックの男子団体で優勝を飾り、見事復活。前回のリオ2016オリンピックでも、男子団体と男子個人総合で金メダルを獲得し、日本中を熱狂させました。

また、女子団体も4位に入賞し、世界に通用する力を着実に身に付けていることを証明しました。さらに「新体操」の団体と「トランポリン」の2選手も、リオ2016オリンピックでは入賞を果たしており、「体操」の3種別いずれも東京2020オリンピックでのさらなる活躍が期待されています。

参考: 公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会「体操競技」     
    公益財団法人日本体操協会「トランポリンの採点について」
    東京都オリンピック・パラリンピック準備局「体操