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東京2020を楽しむ
2019/08/15

飛越(ひえつ)の迫力や華麗な演技は必見!選手と馬の信頼関係が勝敗を決める「馬術」

人と馬が一体となって戦う「馬術」ですが、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、東京2020大会)の両方で実施されるのをご存知でしょうか。オリンピックとパラリンピックを合わせた全55競技の中で、動物とともに行う競技であり、人と馬の信頼関係が勝敗に影響するスポーツです。

今回は、「馬術」を120%楽しむために、あらかじめ知っておきたい基礎知識をご紹介します。

老若男女が同じ種目で競う!最強豪は馬術大国のドイツ

普段なかなか目にする機会が少ないこともあり、「馬術」と聞いても、どんな競技なのかピンとこないという方も多いのではないでしょうか。まずは、競技の概要や特徴からご紹介します。

「馬術」は、人と馬とが一体となって行うスポーツで、オリンピックでは唯一、男女が区別なく共に同じステージで戦う競技。男女混合で行うのは、馬術は馬との信頼関係を築き、馬を自在にコントロールする技術を磨けば、性別を問わず競うことができるためです。

また、幅広い年齢層の選手が出場するのも「馬術」の特徴のひとつ。馬を操る技術的な熟練度と豊富な経験値を武器に、様々な年齢の選手が同じステージで競い合います。

日本ではそれほど知名度が高くない「馬術」ですが、ヨーロッパを中心に古くから親しまれている人気の競技です。なかでも強豪国と言われているのが、ドイツ。人々の日常の生活に馬が溶け込んでいて、幼い頃から馬と触れ合える環境が多いということもあって、「馬術」が文化として根付いています。

歴代のオリンピックでも、通算26個の金メダルを獲得するなど、ドイツは「馬術」競技における表彰台の常連。ただし近年では、オランダやイギリスも台頭しており、ドイツを脅かす存在となっています。

一方の日本勢は、ヨーロッパに拠点を置いて技術を磨き、各地の競技会に参加する選手が増えたことで、着実に力を付けてきていると言われています。東京2020大会では、自国開催でどのような活躍を見せてくれるかに期待が高まります。

では次に、「馬術」にはどんな種目があり、どのように競われるのか見ていきましょう。なお、オリンピックとパラリンピックでは、競技種目に違いがあるので、それぞれ詳しくご紹介していきますね。

オリンピックでは迫力ある飛越と優雅な演技に注目!

オリンピックの馬術競技には3つの種別があります。同じ競技ながら、種別ごとに大きく特徴が異なります。

【種別】

・障害馬術(団体、個人)

競技アリーナ内に設置された多様な形状の障害物を、順番通りに飛び越えて、制限タイム内でいかに早くゴールするかを競います。障害物のサイズは、最大で高さ160㎝、奥行き200㎝という大きさ。飛越の際、障害物の落下や不従順(障害物の前で止まる、避けるなど)、規定タイムの超過があった場合には、減点となります。選手と馬の息の合ったジャンプが見どころです。

・馬場馬術(団体、個人)

馬場馬術は、20m×60mの長方形のアリーナ内で、演技の正確性や美しさが採点される競技。決められた演技内容の正確さが問われる「規定演技」と、必須要素を入れつつ演技を組み立て、音楽と共にプログラムを行う「自由演技」があります。

基本となる「常歩(なみあし)」「速歩(はやあし)」「駈歩(かけあし)」という3種類の歩き方を中心に、ステップを踏んだり、図形を描いたりするのが特徴。

馬のステップには、足踏みのような「ピアッフェ」、脚を高く上げて歩く「パッサージュ」、左右の脚を交差させる「ハーフパス」、後ろの脚を中心にその場で旋回する「ピルーエット」、スキップのように進む「フライングチェンジ」などがあり、その華麗なステップにも魅了されることでしょう。馬場馬術の選手は、馬の自然な演技をいかに引き出せるかが、ポイントとなります。

・総合馬術(団体、個人)

総合馬術は、馬場馬術と障害馬術にクロスカントリーを加えた3つ を、同一人馬のコンビネーションで行い、合計減点の少なさを競う複合競技。馬場馬術 → クロスカントリー → 障害馬術の順に、3日間かけて実施されます。

メインとなるクロスカントリーは、自然を活かした起伏のあるコースに竹柵、生垣、池、水濠、乾壕などの障害物を設置。これらを時速30km以上のスピードで果敢に飛越し、駆け抜けていく姿は迫力満点です。

また、総合馬術は団体戦と個人戦を兼ねており、その成績トップ25が個人戦決勝として再度障害馬術に出場します。つまり、総合馬術・個人戦のトップ25は、馬場馬術 → クロスカントリー → 障害馬術 → 障害馬術(個人戦決勝)の4つに出場することになります。

パラリンピックの「馬術」は芸術的な演技が最大の魅力

アトランタ1996大会から実施競技として採用されているパラリンピックの「馬術」は、人馬一体で繰り広げる演技の正確性や芸術性を競う「馬場馬術」のみが実施されます。対象は、肢体不自由の選手と視覚障がいの選手。オリンピックと同様に男女の区別はなく、障がいの種類や程度に応じて、グレードIからVまでの5つクラスに分かれて、競技が行われます。

【種目】

・個人課目(グレード I ~V)
・団体課目(グレードなし・音楽付き)
・自由演技課目(グレード I ~V)

パラリンピックの「馬術」は、3つの種目に分かれています。障がいのグレードごとに規定演技を行う「個人課目」と、グレードに関係なく選手3名で規定演技を行う「団体課目」(音楽付き)。そして「個人課目」の各グレード上位選手のみが出場し、楽曲に合わせたオリジナル演技で構成されている「自由演技課目」があります。

グレード分けや、特殊馬具の使用が認められていること以外、基本的な競技概要やルールはオリンピックとほぼ同じ。人と馬が心を通わせ、いかに正確で美しい演技を見せられるかが勝敗のポイントであり、見どころとなります。

知ると観戦がより楽しくなる!馬術の豆知識

なかなか馴染みがない「馬術」ですが、知れば知るほど面白いという魅力的な競技。ここからは競技概要のほかに、思わず誰かに話したくなる「馬術」の豆知識をご紹介します。

●馬にもパスポートが必要

東京2020大会のような国際競技会に出場する際は、馬にもパスポートが必要になります。パスポートは、馬の個体識別や健康・衛生状態の確認のために用いられます。パスポートを携行しない、あるいはパスポートの記載に不備があった場合は、大会に出場することができません。

●比較的、経験豊富な馬が出場

総合馬術と馬場馬術に参加できるのは8歳以上、障害馬術は9歳以上というルールがあります。(年齢の上限はなし)一般的に、競馬などの競走馬は4~6歳頃にピークを迎えますが、「馬術」は、特殊な動きや演技が求められるため、技術や身体が成熟した馬にならないと馬術競技を行うことができないのです。

●70歳以上で出場する選手も!

出場する馬には、「何歳以上から」という年齢制限がありますが、選手に年齢制限はありません。前述した通り、体力面は馬がカバーするため、経験や技術があれば、年齢を問わずに活躍できます。ロンドン2012大会では、馬場馬術競技に、当時71歳の選手が出場したことでも話題になりました。

馬術競技のスケジュールをチェックしておこう!

この機会に、「馬術」を実際に観てみたいという方も多いのではないでしょうか。東京2020大会の「馬術」は、下記の日程・会場で実施されるので、是非チェックしてみてくださいね。

■オリンピック

<馬場馬術>7/25(土)、26(日)、28(火)、29(水) 会場:馬事公苑
<総合馬術>7/31(金)~8/3(月) 会場:馬事公苑、海の森クロスカントリーコース
<障害馬術>8/4(火)、5(水)、7(金)、8(土) 会場:馬事公苑

■パラリンピック

<馬場馬術> 8/27(木)~29(土)、31(月) 会場:馬事公苑

競技を盛り上げてくれるダークホースの登場にも期待大!

人馬一体のコンビネーションにより、どのような素晴らしい飛越や演技を披露してくれるのか、今から楽しみな「馬術」。金メダル最有力候補とされる乗馬大国・ドイツの、圧倒的な強さに対抗する人馬は登場するのでしょうか。国際大会に参加して、どんどん実力をつけている日本勢の活躍にも注目したいですね!

参考: 公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会「馬術」    
    公益財団法人日本馬術連盟「馬術競技について
    東京都オリンピック・パラリンピック準備局「馬術